blocking

ブロッキング


編目、サイズ、形を整えるために行う作業です。

   主な方法は、

①ピン打ちした編地にアイロンでスチームをあてる。

②編地を洗って軽く絞り、ピン打ちした状態で乾かす。

の2つです。

日本では、①が一般的ですので、「アイロン」あるいは「スチーム」ということが多く、「ブロッキング」という言葉は耳馴染みがないかもしれません。

①は短時間ででき、比較的手軽な感じがしますが、アクリルなど熱に弱い素材には使えません。

・型に合わせて編地をピンで留めます。

・アイロンは、編地に付けないようにして、スチームだけを当てるようにします(低温でたっぷりスチームがでるアイロンが適しています)。

・蒸気が抜けて、しっかり冷めてからピンを外します。

 

②は熱によるダメージがない代わりに、水に弱い素材には使えません。また、乾くまで時間がかかります。

・ニット用洗剤を入れた水またはぬるま湯に静かに編地を浸けます(縮絨するとき以外は決して揉んだりせず、押して全体にしっかり水分を行き渡らせます)。

・押して軽く水を切ったら、バスタオルの上に広げ、ロールケーキのように巻き、水分を取ります。

・型に合わせて編地をピンで留めます。

・しっかり乾いたらピンを外します。

 

①②それぞれに、一長一短あります。毛糸のラベルには、洋服についているのと同じ洗濯表示マークがついていますので、それを参考にして下さい。

①②共通して、大きい物になると場所を取ります。平らに広げられるスペースを確保してください。また、ピンが打てる素材のマットが必要です。ジョイントタイプのコルクマットやウレタンマット(幼児用プレイマット)を利用するなどみなさん工夫しています。

ピンは、縫い物用の待ち針でも構いませんが、編物仕上げ用のピンが売られています。

スチームブロッキングの場合は、マットもピンも熱で溶ける素材のものは使えません。

ピン打ちが少なくてすむブロッキングワイヤーというものもあります。